ヨガインストラクターになるには?

美容・ダイエット・健康維持・ストレス解消など、さまざまな効果があるとして幅広い年代層から人気を得ているヨガ。指導するヨガインストラクターは常に一定の求人がある職業です。無資格でもインストラクターとして指導することはできますが、誤った指導をすると生徒の身体を痛めてしまう可能性があるため資格を取得するのが望ましいでしょう。ここでは、ヨガインストラクター資格取得の難易度・費用・期間などについてご紹介。資格の種類やおすすめの学習方法もまとめています。

ヨガインストラクター資格の難易度は?

ヨガインストラクターを目指すうえで資格の難易度は気になるところ。ここではヨガインストラクターの資格の難易度についてまとめています。

ヨガインストラクターの難易度

ヨガインストラクターは低コスト・短期で取得できる資格として有名です。資格なので難しいイメージを持っている人も多いかもしれませんが、難易度はそこまで高くありません。必要な単位を取得すれば合格できるコースもあり、合格率はほぼ100%。初心者でも取得しやすい資格となっています。

ヨガインストラクター資格の特徴

ヨガインストラクター資格の特徴を紹介します。

「ヨガとは何か」から学ぶことが可能

ヨガインストラクターの資格は専門スクールに通ったり通信講座を受けたりすることで取得可能。取得のためにさまざまなコースが分かれている場合が多く、ヨガの基本から学べる初心者向けコースもあるのでヨガに詳しくない人でも資格取得を目指せます。

年齢・性別を問わず取得できる

ヨガインストラクター資格取得に特別な条件は課されていません。ヨガの種類によっては性別を制限されている場合もありますが、基本的には学歴・年齢・性別・国籍問わず資格を取得できます。実際に50代・60代の人が資格を取得し、インストラクターとして活躍している事例も。

一度取得すれば一生使える

近年ヨガスタジオやフィットネスクラブが増えており、ヨガインストラクターは高いニーズを集めています。ヨガインストラクターは一度取得すれば一生使える資格。専門スキルや高い指導力を持つ証として、就職や転職に有利になります。

在宅受験で資格取得できる

ヨガインストラクター試験は在宅受験が可能です。テキストを見ながら好きな時間に受けられるので、仕事が忙しい人でも取得しやすいですよ。

ヨガインストラクターの資格取得に費用はどれぐらいかかる?

ヨガインストラクターの資格を取得する方法は、専門スクールへの通学と通信講座の受講の2パターンあります。取得までにどれほどの費用がかかるのか、それぞれ見ていきましょう。

専門スクールへの通学

ヨガインストラクターの資格で最も知名度の高い「全米ヨガアライアンス認定資格(RYT200)」を取得する場合を考えてみましょう。費用は30万~50万円程度が相場で、合計200時間の講座を受講することで資格を取得することができます。あるスクールの費用を例にあげると、基礎から体系的にヨガを学べるベーシックコースで185,760円、中級者向けのヨガを学べるアドバンスコースで334,800円、短期集中コースだと480,000円。すべて消費税・テキスト代込みの値段です。スクールによってはレッスンごとに費用が決められていて、初期費用が抑えられる場合もあります。

通信講座の受講

通信講座では4~10万円ほどでヨガインストラクターの資格を取得可能です。テキスト教材やDVD・ビデオなどの映像教材を使用してヨガの基本を学習。メールやSNSで質問に対応してくれる講座もあるのでほぼスクールと同じサポートを受けられますが、スクールと違い人件費や設備費がかからないためリーズナブルな料金設定になっています。ある通信講座だと資格取得に必要な講座を66,000円で受講可能。ヨガインストラクター・コアヨガインストラクター・リラックスヨガインストラクター・マタニティヨガインストラクター・キッズヨガインストラクター・シニアヨガインストラクターの6つの資格を各5,600円で受験できます。

ヨガインストラクターの資格をとるのにかかる期間は?

通うスクールや受講する講座によって異なりますが、だいたい3ヶ月~12ヶ月で取得できます。3日で取得という最短コースを用意しているところも。

例えば「全米ヨガアライアンス認定資格」を取得するためには200時間のトレーニングが必要なため、資格取得のためにどれだけ時間をかけられるかで取得期間が変わってきます。実際に平日夜や週末を利用し、週1~2日のゆっくりペースでスクールに通学した人だと1年ほどで資格を取得。毎日スクールに通い朝から晩までトレーニングしていた人は1ヶ月で資格を取得したというデータがあります。

通信講座の場合は講座の時間を気にすることなく空いた時間で学習を進められるため、スクールに通うよりは取得までの期間が少なくなると考えられますが、それでも1ヶ月程度はかかると考えておいていいでしょう。

中には3日で取得できるコースを用意しているスクールもあります。1日に20以上のトレーニングや講座を受講し、集中的に資格取得を目指すコースになっているようです。普段、仕事や家事が忙しく、どうしても短期間での取得が必要な人には3日取得コースが最適かもしれませんね。

ヨガインストラクターの資格の種類は?

ヨガインストラクターの資格にはさまざまな種類があります。詳しく見ていきましょう。

全米ヨガアライアンス

ヨガインストラクターの資格として世界で最もポピュラーな全米ヨガアライアンス。認定スクールで養成講座を修了したのち、全米ヨガアライアンスに登録することで資格を取得できます。海外の認定資格ですが語学力は問われません。日本にも約40校の認定校があります。

全日本ヨガ協会(AJAY)ヨガインストラクター資格

ヨガのある健康社会を築くことを目的に活動している全日本ヨガ協会による認定資格。資格は1級から3級まであり、1級になると認定スクールでの独立開業プログラムを行なえるようになります。試験では「ヨガの本質を理解しているか」「効果的な指導ができるか」「安全な指導ができるか」「心の教育ができるか」が重視されているようです。

日本YOGA連盟

ヨガの健全な普及と発展を目指すNPO法人による認定試験。7日間の養成講座を修了し、認定試験に合格することで得られる「インストラクター」、活動状況や宣言文の提出など一定の条件をクリアすることで養成講座の指導を行なえるようになる「ティーチャーインストラクター」などの資格を取得することができます。

アイアンガーヨガ

骨格や筋肉が正常な位置に保たれている状態を重視し、リラクゼーションだけでなく強い精神と肉体の育成を行なうヨガ流派の1つ。週1~2回ほど認定スクールに通いながらトレーニングを積み、指導者からの推薦を得ることで認定試験を受けることができます。推薦を受けるまでには最低3年はかかると言われている難易度の高い資格です。

アシュタンガヨガ

途切れることなく流れるようにアーサナ(ヨガのポーズ)をとり、呼吸とシンクロさせながら行うヨガ。インストラクターの資格を取るには、ポーズはもちろん幅広い視点からアシュタンガヨガを理解することが要求されます。呼吸法から瞑想法まで包括的なトレーニングが必要です。

クリパルヨガ

米国を拠点に世界へ広まったヨガの流派。心・体・精神の3つを基にした独自のメソッドがあり、これを習得することでヨガインストラクターに認定してもらえます。クリパルヨガのメソッドを修了した後には全米ヨガライアンスRYT200への登録ができることも特徴です。

シヴァナンダヨガ

「適切なエクササイズ」「適切な呼吸」「適切なリラクゼーション」「適切な食事法」「ポジティブ思考と瞑想」の5つの要素からつくられたヨガ流派。カナダから世界40か国に広がっているスタイルです。アリュラムに滞在して行なわれる4週間の集中トレーニングを受講するとヨガインストラクターの資格を取得できます。

主な資格の詳しい受験情報が知りたい

代表的なヨガインストラクター資格である「全米ヨガアライアンス」「全日本ヨガ協会(AJAY)ヨガインストラクター資格」「日本YOGA連盟」の3つについて受験方法や資格取得方法を紹介します。

全米ヨガアライアンス

ヨガインストラクターとして最も代表的なヨガインストラクター資格。世界70ヵ国以上で認可されている国際保有資格です。資格保持者は国内だけでなく海外でもヨガインストラクターとして活躍できます。

資格の種類

RYT200

実践技術(100時間)・指導技術(25時間)・解剖/生理学(20時間)・哲学/歴史(30時間)・練習(10時間)とホームワークを含めた200時間のトレーニングを行なうことで資格を取得できます。ヨガを基礎から学べるコースです。

RYT500

RYT200を取得した後、ティーチングスキルやRYT200よりも高度な内容の哲学・解剖学などを学ぶ必須講座200時間、キッズヨガ・マタニティ―ヨガ・シニアヨガなど自分の好みに合わせた内容を学ぶ選択講座100時間を受講することで資格を取得できるコースです。

資格の取得方法

全米ヨガアライアンスが認定しているスクールへ通学し、指定された内容・時間の講座を受講することで資格を取得できます。RYT500は取得期限が決められておらず、自分のペースで取得することが可能。RYT200はトレーニングの間隔があくことによる理解度の低下を防ぐため1年6ヶ月以内の取得制限が定められています。合格率が高く、100%合格保証制度がついているスクールも。

全日本ヨガ協会(AJAY)ヨガインストラクター資格

一般社会法人全日本ヨガ協会が認定している資格で、美容・健康・ストレス解消・コミュニティーを広げることを目的としたヨガを取得できます。

資格の種類

1級SENIORシニア

取得することで独立した認定スクールを開業できるようになります。20歳以上でAJAYヨガインストラクター資格2級を取得している人が受験可能。試験内容は論理試験・実技試験・面接で、年に2回実施されています。30,000円で受験可能です。

2級ADVANCEアドバンス

取得することで認定教室を開校し、インストラクターとして指導することができます。受験資格は20歳以上(未成年者は親の承認が必要)。倫理試験と実技試験を組み合わせた試験が行なわれ、20,000円で随時試験を受けることができます。

3級MASTERマスター

3級を取得すると認定スクールや教室でヨガインストラクターとして活躍できます。2級同様、20歳以上の人(未成年者は親の証人が必要)が受験でき、倫理試験と実技試験を随時実施。10,000円で受験することができます。

資格の取得方法

AJAY認定スクールでヨガを実践するうえで土台となる基礎的な講座を受講し、認定試験に合格すると資格が取得できます。まずは3級を取得し、2級に挑戦、その後1級を目指すという流れが一般的です。

日本YOGA連盟

NPOとして内閣府から認証を得た全国組織によって発行されている認定資格。資格習得後は、連盟に依頼されたインストラクターの仕事を担当することができます。

資格の種類

インストラクター

7日間のインストラクター養成講座を修了し、インストラクター認定試験に合格すると資格がもらえます。資格取得後は日本YOGA連盟認定インストラクターとして派遣活動に参加可能。連盟主催の勉強会や研修会に参加できたり、技術・指導法のフォローも受けられます。

ティーチャーインストラクター

連盟事業を積極的に実施している人が受けられる資格です。インストラクターを養成する講座の指導を担当することができます。「2年間で30回以上の派遣実績歴」「理事推薦」「寄付金の納入(10,000円以上)」「宣言書の提出」などが審査されます。

アシスタント

3日間ボランタリー講座・アシスタント資格取得講座・ワンデイ学生ボランタリー講座のいずれかを修了すると取得できます。連盟の講師派遣活動のアシスタントができるようになるものです。

温泉ヨガ指導員1級・2級

温泉ヨガ指導員養成講座を修了すると取得できる資格。ヨガ式自己診断法やほぐしのヨガ、温泉ヨガ理論と実習などを習得することで認定されます。

資格の取得方法

インストラクター

申込用紙に必要事項を記入し、メール・FAX・郵送にて7日間の養成講座に申込。講座を修了した後、日本YOGA連盟へ入会してインストラクター試験の受験申込を行なう。試験に合格すれば認定される。

アシスタント/温泉ヨガ指導員

必要な講座を修了することで資格を取得可能。

独学でも資格は取れる?

ヨガインストラクターの資格にはさまざまあり、スクールに通わずに資格を取得できるものもあります。また、そもそもインストラクターは民間の試験なので、免許と違い資格を取らなくてもヨガインストラクターとして指導することが可能です。しかし、ヨガは体にある程度の負荷をかけたり、呼吸や意識にまで働きかけていく運動メソッドなため、正しい知識を持って指導を行なわないと、生徒が身体を痛めたり体調を崩したりしたてしまう危険性があります。独学で学ぶときは注意が必要でしょう。スクールに通う時間がないのであれば、通信講座を利用して取得する方法もありますよ。

ヨガインストラクターの資格をスクール(通学)で取るには

ヨガインストラクターの資格をスクール(通学)で取得する際のメリットとデメリットを紹介します。

メリット
  • 実際に指導を受けられる
デメリット
  • 受講料が高い
  • 通学しなくてはいけない(ある程度時間が必要)

通学で取得する際の大きなメリットは直接インストラクターから指導を受けられること。スクールによっては日本全国や世界で活躍するトップヨガインストラクターが在籍しているところもあり、質の高い指導が期待できます。また、同じ目的を持った仲間や講師に出会えるため、ヨガインストラクターとしてのネットワークを得られるのも魅力。今後ヨガインストラクターとして精力的に活動する中で、力強い味方となります。

一方で、高額な受講料や通学までの時間など手間暇がかかるのがデメリット。スクールに通って資格を取得する際には短期間のコースでも10~20万円、長期間のコースだと70万円ほどの受講料がかかることがあります。また、講座の時間がある程度決まっているため、仕事が不定期であったり夜遅くまでかかったりする人だとなかなかスムーズに取得できません。自分のペースで取得を目指したい人には不向きな方法だと言えるでしょう。

ヨガインストラクターの資格を通信講座で取るには

ヨガインストラクターを通信講座で取得するメリットやデメリットを紹介します。

メリット
  • 受講料が安い
  • 自分のペースで学習可能
デメリット
  • 自分で学習計画を立てる必要がある
  • モチベーションを維持しにくい

通信講座で取得するメリットは受講料が安いことと、自分のペースで学習が可能なことです。何十万円もかかるスクールと違い、相場は数万円程度。DVDやテキスト教材を見ながら空いた時間に学習を進めることができるので、忙しくて資格取得のためにまとまった時間が取れないという人にピッタリの取得方法でしょう。ちょっと興味があるので勉強してみたいと言う人から、すぐにヨガインストラクターとして活躍したいという人まで、誰でも目的に合わせた資格取得を目指せます。テキストに不明な部分があれば、メールやSNSですぐに対応してくれるのでサポート力はスクールと変わらないでしょう。

デメリットはそれぞれのペースで学習を進めていくため、学習計画を自分で考え実行していかなくてはいけない点。飽きっぽい人だとモチベーションを維持できない可能性があります。時間やお金に余裕のある人はスクールのほうが確実な取得を目指せるかもしれませんね。

まとめ

近年、ヨガは妊婦やキッズ、シニアなど幅広い年代層から人気を集めています。ヨガ人口は200万人を突破。そのため、ヨガの指導を行なうヨガインストラクターは常に一定の求人がある状態です。資格を取得すれば専門スキルや高い指導力を持つことが証明されるため就職や転職にも有利になり、一生使える価値のある資格となるでしょう。難易度がそこまで高くないのも魅力です。

独学ではモチベーションが維持できないという人は、スクールに通って資格を取得する方法もありますが、それぞれのペースで学習を進めていける通信講座での取得がおすすめ。お金や時間を効率よく使いながらヨガインストラクターを目指せます。DVDやテキスト教材での学習なのでスクールに比べて続きにくいイメージを持つ人もいるかもしれませんが、充実したサポート体制で学習をフォローしてくれる講座もあるのでチェックしてみてください。